よく咬んで食べることは、消化によく、胃腸に負担をかけません。また、唾液の分泌を促し、口の中を清潔に保ち、脳への刺激にもなり、心も豊かになります。
また、食べ物の美味しさは、咬むことで引き出されます。よく咬むことで、食べ物の味の変化や香りの広がりを楽しみ、歯ごたえや舌触りの食感で美味しさを味わえます。
⦅よく咬んで食べるための工夫》
・ゆっくりと味わって食べましょう。食べ物によって咬みごたえはちがいます。咬みごたえのある食べ物は、1口30回を目安によく咬んで食べましょう。
・食べ物が口の中にある時は、飲み物を摂らないようにしましょう。
よく咬むと、食べ物が細かくなり、唾液も分泌され自然に飲みこめるようになります。
⦅母乳は 最初の「咬んで食べる」 予習です》
①赤ちゃんは、母乳を 咬んで飲んでいるのです
②お口の周りの筋肉の発達させます
③舌の使い方を覚えます
④鼻呼吸が身につきます
⑤顎の成長を促します
ここがポイント☛ おすすめ哺乳びん
お母さんの乳首に近いタイプの乳首を使いましょう
⦅離乳食は「咬んで食べる」練習⦆
生後7か月を過ぎると、離乳食がスタートします。
「はじめての食育」 です。
離乳食期は、美味しく食べる 始まりであり、味覚形成の大切な時期です。
咬みやすい食事を・・・
「赤ちゃんに固いものをあげたら咬む力がつく」と勘違いしていませんか? 赤ちゃんの成長にもよりますが、するめなど固いものをただ舐めているだけというのでは、咬む力がつくとはいえません。
反対に小さく切ってばかりでも、もちろん咬む力を育てることはできません。少しやわらかい食材に、多少硬めの食材をまぜてみるといいでしょう。
咬みやすい食事を作ってあげるように心がけていれば、咬める子どもになるはずです。試してみてください。
そして毎回「咬んでいるかな?」とチェックしてあげてくださいね。
⦅顎を育てる 和食》
咬みごたえのある食材 というと、硬いもの と思われがちですが、「何回も咬む必要がある食材」という事です。
その意味では、和食は 顎を育て、心を育てる最適の食事です。
咬む回数が多い食材
ゴボウ、人参、根菜類、豆類、葉物野菜、海草類、キノコ類、乾物、魚の干物、油揚げ など出来るだけ多種類の食材を使いましょう!
⦅朝ごはん 食べてますか?⦆
朝食は、顎の発育に関与するだけでなく、一日の生活リズムを規則正しくさせ、勉強の集中力もつけてくれます。
中でも 和食が一番です。
朝食に和食(火を使う食材・野菜)を食べたグループは、そうでないグループと比べて、顎の発育 と 集中力 に違いがある というデータもあります。
簡単おやつレシピ
野菜スティック
材料 人参、大根、キュウリ などの野菜
作り方 スティック状に切ってコップに立てる
マヨネーズとヨーグルトを混ぜてディップを作る
【バナナうんちはよく咬むことから】
“うんちは、からだの便り”という言葉があります。
うんちの状態は、おなかの中の細菌の状態を表します。おなかに良い菌がたくさんいればバナナうんちになるでしょうし、悪玉菌が多ければ、においが強くなったり、ビチビチうんちになったりします。では・・・私たちは、おなかに良い菌が沢山いるだけで バナナうんちになるのでしょうか?“健康に良いもの” を食べていれば、バナナうんちが出るのでしょうか?本当にそうでしょうか・・・?
何を食べるかだけでなく、どう食べるかが より大切だと思います。
いくら健康に良いとされる食べ物を食べても、悩みがあったり、「この食品は身体に良くないんじゃないか」と あれこれ詮索して 食事をすると、美味しくないし、かえって不健康になることもあります。
また、良く咬まなければ おなかが痛くなり消化不良を起こします。
逆に、健康に悪いと言われている着色料や合成保存料などは、よく咬んで唾液と混ぜ合わせることによって、無毒化されます。そして「毎日、ありがとう!私は、幸せ!」と感謝しながら、生きていると、自然にバナナうんち になるのです。
これまでの食生活は「口に入る前」のことばかりで、「口に入った後」のことについては、あまり考えられてきませんでした。
でも、バナナうんちが出る食生活は、健康に良い食べ物だけではなく、よく咬んで食べることも忘れてはいけないのです。さあ!あなたも 何事もプラス発想で生活し、健康な歯でよく咬んで食べて、バナナうんちを目指しましょう!